40 OVER 40へようこそ

「40代の女性」って言葉を聞いた時、最初に心にうかぶことって何？人にもよるし、お国柄にもよるだろうけど、何よりもあなたが何歳かってことでかなり話は違うはず。

私が１０代の時、４０歳っていうのはオバサンだった。ただの老人。自分の母親のトシ。おわってる。女じゃなくてもうただ死ぬのを待つだけ。まあこの頃は、合法的にお酒が飲めるようになる歳が大人になるってことだと思ってたわけで、今考えるとそれは違うでしょ。２０代になると、４０代の女性なんていうのは頭の片隅にもなく、ただ男のことばっかり考えてた。実は今もそうなんだけど。ひとつ違う点は、今追っかけてる男っていうのが、隣のキュートな男の子達じゃなくて、我が子ってこと。そしてついに３０代、４０の大台にリーチがかかり、バカでかいくらーい雲みたいに迫ってきた。これって、Ｅメールをうったり、やることリストを片付けたり、子供の宿題をみてる合間にやって来てしまうものらしい。

実はその瞬間はまだ来ていない、とはいえ次はあたしの番よね。４０代っていう神秘的な時代のドアの前に立っているこの時、そして息子たちから「トシ」って思われてる今、他の４０代のオンナ達をのぞいてみたい。彼女たちが自分たち自身ををどんな風に思っているのか、あなたにもおしえてあげたい。今の時代に４０代のオンナでいるっていうのはどんな感じなのか？老けて見えるとか、若作りだとか、そういうのじゃなくて、どう見えるかってこと。ボトックスと引き締めストッキングがホントに一番の、あるいは唯一のオトモダチなのか？それとも、もっと凄い大切な何かがあるっていうのか？
40 over 40は、写真芸術のプロジェクトである。このプロジェクトの目的は、2009年の夏、シカゴにおいて、キレイでゴージャスでステキな40代の女性を撮影すること。40に到達するまでのあなたに、私に、そして続いてくる世代に、人生ってステキよって見せるために。４０その時こそが、人生サイコーってね。
.
これらの写真はただのポートレートではなく、今輝いているステキな女性たちの、私の目から見た芸術的描写である。スタイリスト、ヘア・メイクアップアーティスト、いくつかのクリエイティブ・エディティングは芸術目的のみに利用されている。